<大災禍>と呼ばれる核兵器の使用を伴う世界規模の騒乱の後、人類は<生命主義>の名の下自らの身体の情報を全て公共の管理に供する体制<生府体制>を築いた。 人類の調和を目指す、史上最も平穏な世界。健康で幸福な高度医療社会。 しかし、その世界で突然、6千人が一斉に自殺を図る --。