人は誰でも、その時が過ぎてしまえば間もなく忘れるような、ないしは長く忘れずにいるにしてもそれを言い出すには余り接穂がなくてとうとう一生言い出さずにしまうというような内から外からの数限りなき感じを、後から後からと常に経験している(石川啄木)