「・・・・・・・ぁ。」 洞窟最深部。膝上まで迫る粘液を掻き分け 懸命に歩みを進めていたささらの顔から すとん, と表情が抜け、歩みが止まる。 予兆も根拠も無いままに、 ささらは唐突に理解した。 何故そう思うのかはわからない。 でも、私は決して ここに来てはいけなかったのだ。